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トルコの、凹版印刷の切手と装飾的な縁取りが素敵な切手

今回はぜんぶトルコの切手です。

印刷の種類が違うもの。

たとえば、これ↓


と、これ↓

(ちなみに背景の方眼は5mmです)


それぞれ拡大します。

↓網点(あみてん)が見える


↓網点ではなく線で表現している

上はよく見る印刷ですが、下は、本などでは見かけません。お手元にもある、お札の人物の印刷は下の方に近い。

こんな線の集まりがちゃんと人の顔に見えて凄いなと思います。

『NHK 美の壺 切手』という本によると、これは凹版印刷という印刷方式らしいです。

まとめます(『NHK 美の壺 切手』P32,P34を参考に)

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印刷の種類は大きく分類すると3種類
 凸版/凹版/オフセット(平版)
(なかでも凹版印刷は、インク部分が盛り上がっているため複製が困難)

凹版印刷の原版の作り方は大きく分けると二つ
 直刻法:ビュランと呼ばれる刃物で実際に銅板を彫り、版を制作する。
 腐食法:銅板にニードルで描画し、その部分を腐食させることにより、版を制作する。
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長々すみません、要するに、

凹版印刷の切手って、「印刷物」というより「版画」やんか、凄い!!!!!

↑このことが言いたかった。


インクの盛り上がってる様子お見せします。


↓全体

人と犬。右下は何か仕事の道具ではと思います。


あと列車とか風景とか。




↓この切手の海の表現なども凄いなと思います。

切手みたいに小さなものだと、網点の印刷よりも、手で描き起こした原版を使用した印刷の方がちゃんと波らしく見える。

網点だとこんな感じ↓

線を使った表現面白いなと思います。


他にこんなのとか

こんなのとかも。


あとトルコの切手で面白いなと思うのは、縁取り。

縁取りかっこいい!


こんな縁取りも。

ちなみにこちらの印刷は網点が見える方式で、多分「オフセット(平版)」。
拡大します↓


他にこんなのも。


これらなんかもう、読める文字が一文字も無くて、異国情緒満載で嬉しい。

2014年9月


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