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日記(映画) 観た映画のことなど


『グエムル −漢江(ハンガン)の怪物−』

『グエムル −漢江(ハンガン)の怪物−』を観てきました。

B級映画かと思いきやかなり緻密で、熱い映画でした。どのくらい熱いかというと、多分ゴジラの1作目(1954年)ぐらい熱かったです。

あと笑えるところもかなりあって、特に怪物の初登場シーンなどはおなかを抱えて笑ってしまいました。あの暴れっぷりを見たらもう笑うしかないです。私は絶対会いたくないですあんな怖い怪物。

俳優陣もみんなよくて、『リンダリンダリンダ』に留学生役で出ていたペ・ドゥナも魅力的でした。

2006.9.3


『PROMISE』

チェン・カイコー監督の『PROMISE』を、DVDで観ました。

"あのう......巨匠、「少林サッカー」じゃないんですから......" ってこちらが戸惑うほど思い切り良くCGが使われていて、韓国の人気俳優チャン・ドンゴンが絶対ありえない速さでそこら中これでもかと駆けずり回るので笑っちゃったんですけど、もしかしたら大陸で生まれ育った監督の身体感覚だとあのぐらい駆け抜けたりすっ飛んだりしないと感じ出ないのかもという気もします。

どの場面も美しく印象的で、中国のファンタジーってこういう風なんだと新鮮でした。どうして私はこれを劇場で観なかったんだろうと悔やまれます。

役者陣もとても良くて、主演の真田広之もすごく魅力的でした。

2006.9.18


フリーペーパー「buku」

↑フリーペーパーの「buku」2006年秋号です。

半年間休んでリニューアルしたそうで、池袋駅メトロポリタン口近くのカスタリアの泉で配ってました。

毎月29日(bukuの日)は、池袋の映画館にこの冊子を持って行くと映画が1000円で見られます。

毎度地域限定すぎな話ですみません。。

2006.9.26


『フラガール』

『フラガール』観てきました。すごくいい映画でした。

ここ3年間のベスト5に入るぐらいよかったです。

舞台となった、常磐ハワイアンセンター改めスパリゾートハワイアンズに前に一度行ったのですが、広くていいところでした。江戸風の浴場があって、夜遅く暗い時に入ったのですが雰囲気がありました。宿泊施設の部分も、増築に増築を重ねたのかちょっと迷路みたいになっていて面白かったです。

2006.10.16


『キサラギ』

この前、映画『キサラギ』観ました。面白かったです。

かなり笑ったし泣きました。

2007.7.12


『フォーチュン・クッキー』

TVドラマを、毎クール1つか2つぐらい見ているのですが、今期わりと見ているドラマは『パパとムスメの7日間』です(TBS日曜日夜9時)。お父さん(舘ひろし)と娘(新垣結衣)が入れ替わる話で、新垣結衣がすごい可愛いし、中身が女の子の舘ひろしもなんかえらいキュートでいいです。

明後日の日曜日が最終回です。さあ、2人はもとに戻れるんでしょうか!?......って、たぶん普通に無事戻れるんだろうと思うんですけど、でも楽しみです。

いつも、お気に入りのドラマが終わるとちょっと寂しいです。

入れ替わる話といえば、母と娘が入れ替わる映画『フォーチュン・クッキー』も、きっちり楽しめておすすめです。主演の2人がすごいいいです。

2007.8.17


『かもめ食堂』『秘密』

コーヒーをいれるときにはいつも、粉の真ん中に指で穴をあけてからお湯を注ぐのですが

(写真見づらくてすいません)

これは『かもめ食堂』という映画で見た方法だったことをふいに思い出しました(始めのうちは「映画で見たから」とやっていたのですが、そのうちにどこで覚えたとかはすっかり忘れていました)。

たしかにこれをすると、粉の中をお湯がちゃんと通りやすくなって少し美味しいような気がします。

で、人格が入れ替わる話といえばの続きなのですが(しつこい)ずっと前にも書いたかもしれないのですが、映画『秘密』も、かなりよかったです。娘の中身が妻になってしまい、父親(というか夫というか)がどぎまぎする話です。(娘:広末涼子 妻:岸本加世子 父親:小林薫)

細部は忘れてしまいましたが、すごく切なくていい映画でした。

2007.8.21


『呪怨 パンデミック』

映画『呪怨 パンデミック』観てきました。

映画が始まってから、海外版の1作目を観てないことを思い出したのですが、わからなくて困りはしませんでした。

相変わらず伽倻子さんが大活躍で凄い怖かったです。。(今、「伽倻子」が一発で変換できて怖かったです)

2007.8.30


『団塊ボーイズ』

『団塊ボーイズ』観てきました。

オジサン4人組が、バイクで旅に出る話です。楽しくっていい映画でした(^-^)

特に、ジョン・トラボルタが、顔を見ているだけでムズムズと可笑しくなってくる感じで素敵でした。

小林まことのマンガ『1・2の三四郎』や『What's Michael?』に出てくる人みたい。

2008.2.28


『ほえる犬は噛まない』

先日池袋で観た韓国映画『ほえる犬は噛まない』が、すごく面白かったです。

主演のペ・ドゥナも可愛くて素敵でした!

今やってる映画じゃないので観るとしたらレンタルとかになると思うんですが、楽しくて見応えがあっておススメです。

2008.6.2


『おくりびと』

映画『おくりびと』観てきました。丁寧で、とてもよかったです。

山形の景色もきれいでした。

2008.9.22


『ハッピーフライト』

映画『ハッピーフライト』観てきました。予告編やCMを見た時はあまり面白そうと思わなかったのですが、新聞で誉められていて観たくなったので。

かなり面白かったです! 始めから終わりまでずっと楽しめたし、飛行機も内から外から堪能しました。

2008.11.17


『新宿区歌舞伎町保育園』

映画『新宿区歌舞伎町保育園』観てきました。思いのほか良かったです!

出てくる人たちが皆、ほんとにいそうな感じでした。

2009.2.10


『おっぱいバレー』

『おっぱいバレー』(笑)、観てきました。

それが...、意外なことに!?とてもいい映画で、泣いたり笑ったりしました。

70年代が舞台で雰囲気も良かったです。

2009.4.26


『はりまや橋』

映画『はりまや橋』観てきました。

「四国人として一応行っとこう」ぐらいの気持ちで行ったのですが(失礼!)、予想に反してとてもいい映画で大泣きしました。

舞台は主に高知、主人公は、日本で働いていて急死した黒人青年の、お父さん。息子の遺した絵を取り戻そうと来日して、いろいろあります。

脚本が丁寧で、高岡早紀、清水美沙ら役者さんもよく、沁みました。

2010.6.14


『BECK』

映画『BECK』観てきました。向井理もよかったし、桐谷健太が、凄かったです。現実味があって引き込まれました。

来年4月の、ドラマ『JINー仁ー』の続編にもまた「佐分利」役で出るかしら? とても楽しみです。

2010.10.3


『七瀬ふたたび』

昨日は、筒井康隆原作の映画『七瀬ふたたび』を観てきました。

本編の始めの方はかなり寝てしまったのですが(この映画に限らず、私はよく映画館で眠ってしまいます)、主役の芦名星に独特な魅力があって(目と唇とスタイルがいい!)、白戸家のお兄さんダンテ・カーウ゛ァーも超能力者として大活躍で、うっすらレトロなムードとB級テイストが漂って、私はかなり好きでした。

2010.10.24


仲里依紗の実写版『時をかける少女』

池袋の新文芸座で、11/27(土)~30(火)まで仲里依紗の実写版の映画『時をかける少女』をやるのでまた観に行こうと思います(3回目)。

TVドラマで見るフザケた仲里依紗でなく(あれはあれで大好きですが)、凄い仲里依紗が観られます。相手役の中尾明慶も70年代に本当にいた青年にしか見えない。青木崇高もちょっとしか出てこないけどかっこいいです。石丸幹二のケンソゴルもはまってます。

心揺さぶられる映画で、観終わっても何日も虜でした。2回目観に行った時、2回目なのにまた号泣...。DVDも出てるのでよかったらご覧になってみて下さい。

こちらのBlu-ray&DVDの紹介サイトに作品の詳細が載ってます。https://www.tokikake.jp/index.html

2010.10.31


『シクロ』『ノルウェイの森』

トラン・アン・ユン監督の『シクロ』が好きだったので、映画『ノルウェイの森』を観てきました。

このスクリーンの中にずーっと深く潜っていけたら生活なんか辞めてしまってもいいと思いそうになるような、よくない魅惑的な雰囲気に満ち満ちてました。監督の次の作品も観たいです。

2010.12.27


仲里依紗の実写版『時をかける少女』3回目

昨日池袋の新文芸座で、谷口昌晃監督の『時をかける少女』を観てきました(3回目)。やっぱりよかったです。

映画館から出て、周りの景色がちょっと濃く見えるような、生きてることへの愛着が増すような、これが映画だなあ、と思いました。11/30(火)までやってます。

2010.11.28


『英国王のスピーチ』『ヒアアフター』

昨日の日曜日は『英国王のスピーチ』『ヒアアフター』を観てきました。

『英国王〜』はアカデミー賞効果で超満員でした(自分もそれで行ったくせに)。

『ヒアアフター』には泣かされました、が...これはクリント・イーストウッド版『大霊界』!?

2011.3.7


『台北の朝、僕は恋をする』

この前の日曜日、『台北の朝、僕は恋をする』という映画を観てきました。丁寧で愛のある感じの瑞々しい作品で和みました。おすすめです。

2011.3.30


『婚前特急』

映画『婚前特急』観てきました。ほぼ、青木崇高が出てるから、という理由だけで観に行ったのですが、これが、すごくいい映画でした。

主演の吉高由里子が、5人の男性と同時に付き合っていて彼らを査定して1人に絞ろうとするという、あまり感心できない感じの女の子の役なのですが、プライドを傷つけられたり凹んだり奮起したりの様子がすごくキュートでよかったです。

吉高由里子の友達役の杏も、服装はカジュアルなのですが人物がなんとも大人な雰囲気で吉高由里子を見守っていて、その二人の関係もとてもよかったです。

2011.4.17


『ゾンビランド』

この前DVDで『ゾンビランド』という映画を観ました。ゾンビ映画というより洒落たロードムービーみたいな感じで面白かったです。

主演は『ソーシャル・ネットワーク』のジェシー・アイゼンバーグです。インドアが似合う感じで、ゾンビ退治とか気が進まない様子ながらも必要に迫られて(なにしろゾンビだらけなので)大活躍する様子がかえって爽快でした。

コメディ仕立てで笑ったし目にも楽しかったです。ゾンビが沢山出てきますが後味も悪くないです。ゾンビが苦手じゃなければおすすめです!

2011.8.18


『On Reflection(鏡の中)』『ドラゴンロード』

昨日、横浜トリエンナーレを観ようと思って横浜に行ったらお休みだったので、代わりに映画館に行きました。横浜トリエンナーレは11/6(日)までで、お休みは、9月の毎週木曜と、10/13(木)と10/27(木)みたいです。先に調べたらよかった。

行ったのは、俳優の別所哲也が設立したショートフィルム専門シアター「ブリリア・ショートショートシアター」です。横浜みなとみらいの、みなとみらい駅と新高島駅の間ぐらいにあります。

周囲はピカピカのマンションが建ち並んでいて人が少なくて不思議な雰囲気です。

街中でなくマンションの中、え、ここ? って感じのとこにありますが

入ってみると普通に洒落た映画館です。

短編映画何本かと、ジャッキーチェンの古い映画1本を観ました。

短編映画なんてアーティスティックでわけわからんやつでは? と疑ってましたがちゃんと面白かったです。特に2本目のフランスの『On Reflection(鏡の中)』というのが、女優志願の女の子の鏡の中の自分が勝手に動き出すという、ありそうなアイデアなんですけどとても丁寧に作っていて女優さんも巧くて素敵でよかったです。映画は90分なきゃいけないわけじゃなくて、20分という長さが丁度いい場合もたしかにあると思いました。

ジャッキーチェンのは『ドラゴンロード』(1982年)という初めて見る作品でしたがエネルギッシュでよかったです。

短編の方はほぼ貸し切り状態、ジャッキーチェンの方もお客さんはぱらぱらでした。池袋にあったら通うのに...と思いましたが、あの余裕のある感じは横浜ならではなのかもしれないです。

2021年12月追記:「ブリリア・ショートショートシアター」はその後2017年12月に閉館し、2018年2月、オンラインシアター「ブリリア・ショートショートシアター オンライン」が開設されています。

2011.9.9


『ラビット・ホラー3D』

この前、『呪怨』の清水崇監督の映画『ラビット・ホラー3D』観てきました。ヤフーの評価は高くなかったのですが、私は好きでした。

ウサギの着ぐるみがずんずん歩いてきたりして、怖がらせたいのか笑わせたいのかちょっと解らないような微妙な感じが好きです。

あと、満島ひかりが、『悪人』の時も印象深かったのですが、今回は声が出なくなった子の役で、大きな目で必死に何か訴えたりする様子がとても魅力的でした。

2011.10.8


『けいおん!』

映画版の『けいおん!』観てきました。張り切って12/2(金)の24:00から真っ先に観ました*^^*

メンバーの見せるちょっとしたしぐさや表情などにもライブ感があり、切なくてとても良かったです。大画面に、教室や海外旅行の雰囲気がとてもよく出ていてキラキラしていました!

劇場でやってるうちにまた行こうと思います。

2011.12.4


『のぼうの城』

映画『のぼうの城』観てきました。すごくよかったです。私はひどい歴史音痴なのですがそれでもよくわかりました。

役者さんもよかったです。佐藤浩市や山田孝之もいいし、あと中尾明慶もよく似合ってました。榮倉奈々もとてもチャーミングでした。

エレカシの主題歌もよく合っていたし、映画全体がよかったです。

褒め方が下手でよさそうに聞こえない気がして心配なのですが...おすすめです。

2012.11.6


『ラ・ワン』『スラムドッグ$ミリオネア』『ROBOT』

ボリウッドの、『ラ・ワン』というSFアクション映画を観てきました。

「悪者が負けないゲーム」を作ったところ、ゲーム内の悪者が現実世界に出てきてしまって......

というお話です。説明が下手ですみません...詳しくは以下の公式サイトをば...。。
http://www.uplink.co.jp/raone/ ※音が出ます

インドの映画といえば、『スラムドッグ$ミリオネア』もすごくよかったし、『ROBOT』もとても面白かったのですが、『ラ・ワン』は、さらに進化していて圧倒されました。

『ROBOT』に引き続き、人ってなんだろう、というようなことも考えさせられて、心が熱くなりました。

もうなんか、珍しいものを見て喜ぶ、という感じではなくて、大げさに聞こえるかもしれませんが、世界の映画の中心、最前線はインドと思わされました。

ちなみに『ROBOT』は、石黒浩先生のジェミノイドを思わせる、主人公の自分そっくりロボットが『チャーリーとチョコレート工場』のウンパ・ルンパばりに大増殖して『トランスフォーマー』ばりにガッシャンガッシャン大暴れする映画です。相変わらず雑な説明ですみません...。。こちらもすごく面白いです。

2012.11.25


『ラ・ワン』『きっと、うまくいく』『恋する輪廻 オーム・シャンティー・オーム』

今日(7月12日)の朝日新聞夕刊「私のグッとムービー」というコーナーで、インド映画の『ラ・ワン』をご紹介しました。よかったらご覧になって下さいませ!

インド映画、ロングラン上映中の『きっと、うまくいく』(原題は「3 idiots(3バカ)」)も、とてもいいし(私は5年に1本くらいの大好きな映画です)、あと『恋する輪廻 オーム・シャンティー・オーム』もすごくよかったのでおすすめです!

2013.7.12


『ペコロスの母に会いに行く』『ウォルト・ディズニーの約束』

昨年『ペコロスの母に会いに行く』を観てすごくよかったので、池袋の新文芸座にまた観にいきました。やっぱりすごくよかったです。

あと、最近観た『ウォルト・ディズニーの約束』もとてもよかったです。

よかったよかったと語彙が乏しすぎてあほみたいなのですが...2作品ともとても繊細に作られているので、これこれがこうでこういうことを思わされましたと私が下手な説明をすると台無しにしてしまう気がして。どちらのお話も、現在と過去とをゆらりゆらりと行ったり来たりして、どうしようもなく心を揺さぶられました。おすすめです。

2014.4.4


原作の大ファンですが、映画「アナ雪」のストーリーには頷かされました。

アンデルセンの『雪の女王』が大好きすぎて、『アナと雪の女王』は観ないでおこうかと思っていましたが(どんな風になっていても「違う!」と思ってしまう気がして)、あまりにヒットしているので折れて観てきました。観てみたらとてもよかったです。原作のテーマを尊重して踏まえつつも、全く別のお話にしてありました。

原作との比較 ↓

原作に対して「アナ雪」では、エルサさんが雪の女王だけでなく悪魔の役目も兼ねてます。一人の人間がいいもんにもなるし悪もんにもなる、というのが実際のところだと思うので、そこは原作よりもかえって正確で今風だと思いました。

それに、お姉さんが何役も兼ねてくれたおかげで、(原作にはないけど)この手の映画でよくある悪い魔女が「ギャーーーッ」と一瞬で灰になってしまうシーンも観ないで済んでホッとしました。

(↑いつもなんかちょっと心が痛む)

もう1点すごくいいなと思ったところは…

ずっとひた隠しにしていた冷却能力を「レリゴ〜〜〜♪」と思いっきり解放させちゃった結果、期せずして人々にけっこうな迷惑をかけてしまったエルサさんですが、最終的には、その能力を隠さなくてもよくなった上に、ガスバーナーのように出力を調節してスケートリンクを作ったり小さな雪雲を作ったりと人に喜んでもらえるような使い方ができるようになった、というところも、本当の意味でハッピーな感じがして好きです。

2014.6.10


『オズはじまりの戦い』

児童文学の映画化といえば、サム・ライミ監督の『オズはじまりの戦い』(2013年)も好きです。映像もとても綺麗ですし、登場人物の中に小さな陶器の女の子がいるのですが、その子がとにかくめちゃくちゃ可愛いです!

2014.6.12


『ARITA』『6月の勝利の歌を忘れない』

ほぼ年に1本公開されている、AKB48を追ったドキュメンタリー映画の4作目『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』が今週公開なので、初日に行きます。券も買いました。同じ高橋栄樹監督による2作目と3作目がとてもよかったので、4作目も楽しみです。例年通りの早春に公開されなかったので、今年は映画ないのかも、と心配していました。観られることがわかってとても嬉しいです。

前2作は、素材を、歪めることなく「そのまま」使っている感じがして、それでいて、それぞれに監督自身が立てたテーマに沿った「作品」にもなっていて、「そのまま」と「作品」の両立は非常に難しいのではと想像しますが…、ともかく素晴らしい仕事だと思いました。監督から対象への、とても冷静な視線と、尊重し敬う気持ちとの、両方を感じました。感動しました。だから今回もとても楽しみです。

ついでに、私がAKBに興味を持ったきっかけは岩井俊二製作総指揮のドキュメンタリー1作目(2011年1月公開)です。「AKBのことはよくわからないけど岩井俊二の作品なら」と思って映画館に観に行きました。その映画の中で、地元鹿児島の友達と会ってリラックスしている時の柏木由紀が印象に残り、以来、「AKB48」というよくわからない集団全体ではなく、その集団を構成しているメンバーに目が向くようになりました。

その前に、岩井俊二を好きになったきっかけは2002年公開の15分の短編『ARITA』(広末涼子主演)。ノートの落書き?が暴れ回る作品です。すごく可愛い。

そして、ほとんど知らないAKB48のドキュメンタリーを、「岩井俊二のドキュメンタリー? よさそう!」と思って観に行ったのは、岩井俊二監督のW杯のドキュメンタリー『6月の勝利の歌を忘れない』(2002年)がよかったからです。

……とかいうようにあれこれ数珠つなぎに思い出すのは、、歳のせいですかね ^^;

けれども、好きなものがゆるっと繋がったり少しずつ増えたりしていくのは嬉しいことではあります。

2014.6.30


『DOCUMENTARY of AKB48 The time has come 少女たちは、今、その背中に何を想う?』

先日「楽しみです」と書いた、AKB48を追ったドキュメンタリー映画第4弾。観てきたので感想書きます。思っていたのとは少し違ったけれど、とてもよかったです。

思ったのと違った点は、「世間を騒がせた事件(丸刈りでの謝罪だったり握手会襲撃事件だったり)についてはどんな風に扱うのだろう……?」と思いきやそこらへんはわりとノータッチだったこと。けたたましい事件続きで「うわーーーーーっ」と有無を言わさず気持ちを持っていかれるようだった前作前々作に比べると、全体的にしっとりした描写でした。

今作では、監督自身がカメラを持ってメンバーの中に入り込んで至近距離から撮影し、メンバー達は、新人は新人なりの、ベテランはベテランなりの悩みや想いを、カメラの前で吐露したりウッカリ撮られたりしていました。

2005年のグループ誕生から約8年という歳月を重ね、初期の主要メンバーがあらかた卒業したところに今回いよいよ大島優子も卒業で、私は、AKB48というグループが「宝塚」やスパリゾートハワイアンズ(旧常磐ハワイアンセンター)の「フラガール」みたいにこれからもずっと続いていくのかどうなのか、という瀬戸際を固唾を飲んで見守っているような気持ちになりました。メンバーの想いを聞いていて、人前に立つ仕事について、また、その仕事を続けていくことについても考えさせられました。

来年以降も、もしも映画が撮られて公開されるのならば、ぜひリアルタイムで観ていきたいと思います。AKB48グループの映画やテレビを何年も見ているうちに登場人物も沢山覚えたし、先の見えない現在進行中の大河ドラマを鑑賞しているようで、この上なく面白く味わい深いので。

2014.7.7


『超高速!参勤交代』

観てきました。いわきの殿様が、参勤交代に行って帰ってきたばかりなのに、江戸から「またすぐ来い、しかも5日で来い」と無茶を言われて頑張る話です(まいど雑な説明でスミマセン)。
松竹の作品情報ページです⇨https://www.shochiku.co.jp/cinema/lineup/chosankin/

すごく面白かったです。役者もいいし、殺陣もかっこいい!佐々木蔵之介は、顔をくちゃくちゃにして三枚目の時と、真面目なシーンでの本当に怖い目のギャップが、痺れます。あと、伊原剛志も、すごく強い、かっこいい。

それから深田恭子! 役にはまりきっていて深田恭子とわからなかったので、エンドロールで名前を見てええっ!と驚きました。実写版ヤッターマンのドロンジョさまも「これはこれであり!」という感じで案外とてもよかったのですが、こちらもすごくよかったです。

ちょっと余談ですが、伊原剛志は、昔雑誌か何かのインタビューで、超うろ覚えですけど「先輩の役者がCMとかでニコニコしてるのを見てかっこわるいなと思う、あれをやったら役者としてだめだ、だからCMとかやらなくていいように自分でお好み焼き屋※ をはじめた」と話しているのを読んで、そういうのかっこいいなと思ったことがあるのですが、今回映画で観て、やっぱりいいな渋いなと思いました。
ごっつい(旧ぼちぼち)

私は何かを褒める時の語彙をもうちょっと増やした方がいいのかしら、あほみたいでかえってよくなく見えやしないかちょっと心配です。でも、落ち着いて丁寧に作られている感じの映画でとてもよかったです。映画っていいなと思いました。

2014.7.17


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